このバッグの最初のお客様は、税理士さんでした。
パソコンと書類をたくさん、本当にたくさん、入れられるバッグ。
帳簿の数字のように、物の位置が決まりよく収納できるものがほしい。
そんな声に、応えました。
スクエアなフォルムが象徴的な、ビジネスユースのトートバッグです。
特徴は、三つ。
ひとつは、機能性。
前後の口前に仕込まれたスリットポケットは、スマートフォンやパスケースを楽々取り出せます。
胴板を一枚革にするかわりに、両マチにもポケットを。
天は安心のファスナーポケット。フラップ式なので広く見やすくなっています。
ファスナーを開けた中には、ファスナーポケット、オープンポケットともに充実。
パソコンやタブレットを固定するためのベロ差しも装備しています。
ふたつは、軽快さ。
張りのあるしっかりした革なのに、硬くも重たくもありません。
金具を多く使っているのに、約1kgの軽さを実現しています。
重たい紙の書類を担ぐにはぴったりです。
みっつめは、端正さ。
バッファローカーフスキンは、ピッチーノ創業当時から愛用している素材です。
天然のタンニンを用いた伝統的な製法でなめされた水牛の革は、
その滑らかな手触り、張りのある質感、芳ばしい香り、
時経て光沢を帯びると飴色に漆色に変化する様で、
多くの革好きを魅了してきました。
その魅力を引き出すために、
胴板は、革の一番良いところで、大きく正方形に切り取りました。
端は切目、さらに外縫いのステッチで縁取り、スクエアなフォルムを強調。
薄い革なのに張りがあるから、すらっと直立するバッグに仕上がっています。
機能的で軽いもの、でもやっぱり革がいいという方へ。
きれいだなと、思っていただけたら、どうぞお手にとって見てください。
素材の特徴
バッファローカーフスキンは、インド原産の水牛の仔牛の革です。
その滑らかな手触り、張りのある質感、芳ばしい香り、時経て光沢を帯びると飴色に漆色に変化する様で、多くの革好きを魅了してきました。
仔牛の肌なので、柔らかく繊細で、まさに「肌理(きめ)細やか」な手触りです。
その皮を、栗の木などから取れる天然の渋(タンニン)を用いて、昔ながらの方法でじっくり時間をかけてなめし、「素揚げ」ともいわれる薄化粧な仕上げで、原皮の素朴な風合いをそのまま引き出しています。
染色も天然素材の染料染めなので、自然な透明感があり、牛の肌のシミや傷跡、毛穴や血筋などがそのまま見えることもあります。
そのどれもが、ひとつとして同じものはない味であり、天然素材である証。おそらく、皆様がイメージされるもっとも「革らしい革」かもしれません。
ピッチーノは、この素材に惚れ込み、創業当時から使い続けています。
カラーバリエーション
マロン(栗色、茶色)と、黒の2色でご用意しております。