二つ折り財布に大きな小銭入れがくっついちゃった!
二つ折り財布というと、小銭入れはフタ付き笹マチが一般的です(P96のような)
けれども、小銭をもっとたくさん入れたい。どうせなら鍵なども入れておきたい。
でも別に持つのは面倒だ。という方へ
そんなわがままをかなえました。
手に持つと、まず目に付くのは大きなラウンドファスナー小銭入れです。
二つ折り財布を折った内側でなく、外側に据え付けてあるので、小銭入れからカード段と札入れが伸びているとも捉えられます。
小銭入れの表にはスリットポケット。電車の切符などが差し込めます。
開くと、左手にカードポケットが3段、裏にもスリットポケット。
右手にはスリットポケットひとつ。
そして札入れの構成になっています。
素材の特徴
バッファローカーフスキンは、インド原産の水牛の仔牛の革です。
その滑らかな手触り、張りのある質感、芳ばしい香り、時経て光沢を帯びると飴色に漆色に変化する様で、多くの革好きを魅了してきました。
仔牛の肌なので、柔らかく繊細で、まさに「肌理(きめ)細やか」な手触りです。
その皮を、栗の木などから取れる天然の渋(タンニン)を用いて、昔ながらの方法でじっくり時間をかけてなめし、「素揚げ」ともいわれる薄化粧な仕上げで、原皮の素朴な風合いをそのまま引き出しています。
染色も天然素材の染料染めなので、自然な透明感があり、牛の肌のシミや傷跡、毛穴や血筋などがそのまま見えることもあります。
そのどれもが、ひとつとして同じものはない味であり、天然素材である証。おそらく、皆様がイメージされるもっとも「革らしい革」かもしれません。
ピッチーノは、この素材に惚れ込み、創業当時から使い続けています。
ピッチーノのこだわり
二つ折りのお財布は、シンプルな構成のようでいて、いくつものパターンがあります。
小銭入れとカード段が左右どちらにあるか、タテ向きかヨコ向きか。札入れは一段か二段か。
どうやって持って開くのが一番使いやすいか。ポケットが多すぎると、膨らみ重くなる。
なにが最適かは、お客様ひとりひとり違います。
ピッチーノのお財布は、長いものだと発売から40年以上になり、多くのお客様にお手にとっていただきました。
どの型にも愛してくださるお客様がいらっしゃいます。
そのお声に応えるために、可能な限り多くの型を、今でも継続して造り続けています。